スペイン戦視聴率最高28%!なでしこに“絶妙パス”

[ 2012年7月28日 06:00 ]

NHK水戸放送局から抜てきされた森花子アナウンサーがスタジオ担当

 NHKが中継したロンドン五輪の男子サッカー1次リーグ「日本―スペイン」の視聴率は前半が25・9%、後半が26・0%(いずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)と高い数字をマークした。NHKは28日もなでしこジャパンの2戦目「日本―スウェーデン」を総合で午後7時30分から中継。局内からは「この勢いで試合の勝利も視聴率もいただきだ」と期待する声が上がっている。

 日本代表が優勝候補のスペインを下した大金星の放送は午後10時45分~同11時34分が25・9%、午後11時37分~27日午前0時35分が26・0%と高数字をマーク。瞬間最高は28・7%で、午後11時29分の前半終了間際だった。ビデオリサーチの調べによれば、この数字は今年放送された全番組の中でも6、7番目の高視聴率だという。

 中継したNHKの東京のスタジオでは、松尾剛アナ(44)とともに森花子アナ(27)がキャスターを務め、清潔感あふれる爽やかな笑顔が注目された。

 森アナは水戸放送局から抜てきされた期待の星。8月3日まで午後7時から深夜の時間帯にかけてのNHKの五輪放送に登場する。千葉県出身の3姉妹の長女で、次女がテレビ朝日の森葉子アナ(26)で姉妹局アナとして話題になったこともある。

 剣道4段で、茨城大時代に「全日本女子学生剣道選手権」で3位になったスポーツウーマン。同局関係者は「アナウンス力に加え、スポーツの実績から試合内容の流れや雰囲気を読んだ中継をすることを期待されての抜てき」としている。

 「日本―スペイン」は森アナにとっても五輪デビュー戦。好きな食べ物の一つは納豆とするほど、水戸と茨城愛があるだけに、水戸市出身の大津祐樹(22)がゴールを決めた瞬間は喜びもひとしおだ。スタジオで手に汗を握りながら戦況を見守っただけに、「世界の強豪を相手にひたむきにプレーをする日本の選手の姿を見て感動しました」と話している。

 28日のなでしこ2戦目「日本―スウェーデン」もスタジオから中継する。「1戦1戦素晴らしいチームワークで勝ち進んでくれると信じています」と、NHKスタッフ一丸となって勝利を後押しする。

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2012年7月28日のニュース