フィンガー5 幻の初ライブ映像発見!

[ 2012年7月21日 06:00 ]

フィンガー5の前身「ベイビーブラザーズ」時代に三浦海岸で行った初ライブの8ミリフィルム、左がギターの晃、右がベースの正男

 70年代に「学園天国」「個人授業」などのヒット曲を連発した沖縄出身の兄妹グループ「フィンガー5」の幻の初ライブ映像が見つかった。前身の「ベイビー・ブラザーズ」時代に、神奈川県の三浦海岸で兄妹5人全員が楽器を持って演奏している未公開映像。三男の正男(53)が保管していた。デビュー40周年記念盤「Best&Nonstop Finger5」(25日発売)に収録される。

 伝説のスーパーチルドレングループのルーツが発掘された。

 フィンガー5は沖縄出身の玉元一夫、光男、正男、晃、妙子の5人兄妹で、沖縄返還の1972年にデビュー。ジャクソン5をほうふつさせる高い音楽性とトンボメガネで歌う晃のボーイソプラノで日本中に衝撃を与えた。作詞阿久悠、作曲都倉俊一の名コンビにより「個人授業」「恋のダイヤル6700」「学園天国」などヒット曲を連発。わずか7年の活動だったが、今も映画やミスタードーナツなどのCMに楽曲が起用されるなど、日本歌謡史に大きな変革をもたらした伝説のグループだ。

 沖縄返還から40年でデビュー40周年の今年、三男の正男宅から見つかったのが、前身の「ベイビー・ブラザーズ」時代に初めてライブを行った時の8ミリフィルムの映像。69年に家族7人で上京し、米軍キャンプを巡りながらデビューのチャンスをうかがっていた時で、真夏の三浦海岸でのフリーライブ。ベンチャーズらの洋楽ナンバーを当時8歳の晃がギターで、7歳の妙子がタンバリンで演奏しているのが印象的。

 ベイビー・ブラザーズは翌70年にデビューしたものの、全く売れず、72年に母ヒサエの提案で「フィンガー5」に改名してブレークしたため、その存在を知らない人は多い。

 この幻の映像が初公開される40周年記念盤「Best&Nonstop Finger5」は数々のヒット曲はもちろん、最後のシングル「悩ませないで」までの傑作群を網羅。英語で歌っている貴重なデモテープも収録され、全24曲をメンバー自身が選曲。特典DVDは三浦海岸の映像のほか、ベイビー・ブラザーズ時代に後楽園遊園地で行ったライブなど蔵出し映像で「個人授業」の音楽ビデオを作っており、フィンガー5初のミュージッククリップになっている。晃(51)は「自分たちが選曲から全て関わった集大成。ブックレットに当時の思いなどもたっぷり書いているので、それを読みながら聴いてください」と話している。

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