フランス極右がマドンナ告訴 「かぎ十字」で侮辱として

[ 2012年7月20日 22:22 ]

 米国の人気歌手マドンナがパリで行ったコンサートの際に、フランスの極右政党党首の顔にナチス・ドイツの「かぎ十字」をかぶせた写真を映し出したのは公然侮辱罪に当たるとして、同政党が19日、マドンナをパリの司法当局に告訴した。フランスメディアが20日、報じた。

 コンサートは14日。マドンナが歌っている際に、背後の大スクリーンに「かぎ十字」がかぶせられた国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首の顔がごく短時間、映った。ほかにもヒトラーやローマ法王ら著名な人物を風刺した映像が次々と映し出される演出だった。

 告訴状でFNは「ルペン氏はナチス(信奉者)だと言っているのと同じで、完全な侮辱だ」としている。

 FNは、移民排斥など過激な政策を訴えているが、4月に行われた大統領選の第1回投票で、オランド、サルコジ両候補に続く3位に入った。(共同)

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2012年7月20日のニュース