三枝 文枝襲名へ「実感が湧かない」も「楽しみ」

[ 2012年7月16日 06:00 ]

 上方落語の大名跡「六代桂文枝」を16日に襲名する桂三枝(69)が“三枝としては最後の日”となった15日、大阪市内で「もちろん寂しさもありますが、文枝として今後、自分がどうなっていくのか楽しみなんです」と心境を語った。

 大阪・なんばグランド花月で午後5時に開演する「襲名披露公演」の口上を持って正式に襲名。「まだ実感が湧かないというのが正直なところですが、愛着ある名前を、三枝が元気な状態のときに封印できるという喜びは大きい」と一点の曇りもない笑顔を見せた。

 公演の演目は、創作落語227作を送り出してきた三枝らしく新ネタで挑む。通算228作目で「三枝作、文枝口演」1作目に「三枝の流れを継ぎながら、今までのものとは違う感じになる。別れというか“桂三枝、ご苦労さん”といった雰囲気になると思います。とにかく全力で頑張るだけ」と力を込めた。

 この日は午後11時から16日未明にかけ、襲名披露公演のリハーサルに参加。三枝として最後の仕事をまっとうした。直前まで最大限の努力を続け、三枝としてやり残したことがない状態で、いよいよ六代桂文枝が誕生する。

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2012年7月16日のニュース