山田洋次氏、監督生活50周年企画展「画面の奥行き感じて」

[ 2012年6月16日 18:43 ]

企画展を前に南座でPRする映画監督の山田洋次さん

 映画監督の山田洋次さん(80)は16日、監督生活50周年をたどる企画展が南座(京都市東山区)で始まるのを前に同市で記者会見し、「年配の寅さんファンはもちろん、大学生にも来てほしい」と来場を呼び掛けた。

 目玉は全80作品と特別編2本の日替わり上映。普段は歌舞伎が上演される舞台に、35ミリフィルム映写機やスクリーンを設置する。

 山田さんはデジタル化で年内に8割の映画館からフィルム映写機が消えるとされる状況を「乱暴な変化」とした上で、「フィルムの持つ画面の奥行きを感じてほしい」と話した。

 展示はほかに『男はつらいよ』に登場する「くるまや」のセットを再現。撮影機材やパネルも展示し、50年の映画人生をたどることができる。

 企画展「山田洋次の軌跡」は8月18日~9月23日と10月6~24日に開催。入場料は500円。

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