柄本明「監督として偉大。それ以上に凄いシナリオライター」

[ 2012年5月31日 06:00 ]

新藤兼人監督死去

 「一枚のハガキ」など4本の作品に出演した俳優の柄本明(63)は東京都世田谷区の本多劇場で取材に応じ「監督として、もちろん偉大だが、それ以上に凄いシナリオライターの面を強調したい」としのんだ。

 演出を手掛ける舞台「誰か、月光 恐怖・ハト男」の合間に会見。「印象に残っているのは“花は散れども”で訪れた広島尾道でのこと。小津安二郎監督が“東京物語”で撮った旅館が保存されており、その2階での撮影の時だった」と思い出を振り返り「車椅子の新藤監督がいきなり立ち上がって“新藤です”とあいさつをした。このときばかりは、小津さんのゆかりの場所でもあり、日本映画史に残る現場に出くわした感じだった」と話した。

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