新藤監督を悼む…三国連太郎「最後の最後まで現場で闘った」

[ 2012年5月30日 16:38 ]

 <新藤兼人監督を悼む>

 ▼監督作「生きたい」に主演した俳優三国連太郎の話 ものづくりに対する映画人としての姿勢をかねがね尊敬していました。最長老の監督として、最後の最後まで現場で闘い、最後にまた「一枚のハガキ」という素晴らしい映画を撮影したのはお見事でした。亡くなったのは、とても残念です。

 ▼映画評論家の佐藤忠男さんの話 先日、100歳の誕生パーティーでお会いし、だいぶ弱っている様子だったので心配していた。代表作といえば「裸の島」だが、最後の作品となった「一枚のハガキ」が何より素晴らしかった。100歳を目前にして、これだけの映画を撮ったことは驚くべきこと。死の直前まで最高の仕事を続け、次の世代に残した。低予算のため華やかな作品はないが、半世紀以上にもわたり、独立プロで作りたい作品だけを作り続けた人は、世界でも類がない。そういう意味では、映画作家として幸せな人生だったと思う。どうぞゆっくりお休みください。

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2012年5月30日のニュース