レディー・ガガ インドネシア公演の中止を発表

[ 2012年5月28日 06:00 ]

インドネシアでガガの公演中止を訴えるイスラム教徒ら

 米歌手レディー・ガガ(26)のインドネシア公演を6月3日に予定していた主催会社は27日、首都ジャカルタで記者会見し、「治安上の懸念がある」として公演中止を発表した。一部のイスラム強硬派が「公演は力ずくで阻止する」などと反発していた。

 共同電によると、主催会社の弁護士は「ガガさんやチケットを買ったファンの安全に対する脅迫があった。どの観客にもケガをしてほしくないと考え、中止を決めた」と説明。販売済みのチケット5万枚超は払い戻す。

 強硬派団体「イスラム防衛戦線」などは肌を露出した衣装や歌詞を問題視し、「不道徳で、子供に悪影響を与える」と主張。公演反対のデモを行ったり、警察に開催許可を出さないよう申し入れていた。警察は、いったんは許可を出さない方針を表明したが、「民主国家ではいかなる脅しもあってはならない」など政府高官から再考を求める意見が上がり、再検討していた。インドネシア大のオットー・ハルノウォハディ講師は「暴力を使って他者に圧力を加えようとする強硬派の活動を止めなければ、インドネシアは国際社会から表現の自由が保障されていない国とみなされる」と懸念を示した。

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2012年5月28日のニュース