総費用5000万円!人間国宝・米朝が“落語ロボット”に?

[ 2012年5月22日 06:00 ]

米朝一門夏祭りの会見に出席した(左から)桂米団治、桂ざこば、桂南光

 落語家で人間国宝の桂米朝(86)が今年、数え年で米寿を迎えることを記念した「桂米朝展」の発表会見が21日、大阪市内であり、人間型ロボット「米朝アンドロイド」が誕生することが明らかになった。米朝の長男で落語家の桂米団治(53)は「本人は“誰がそんなアホなこと考えたんや”って言ってました」と苦笑い。7月中旬に発表予定で、8月1日からの同展で一般公開される。

 人間国宝の気品あふれる高座が、ロボットによって、きめ細やかに再現される。

 アンドロイドの第一人者で、一昨年に古典落語「時うどん」を口演するロボット開発にも携わった大阪大学大学院の石黒浩教授(48)らが、2003年の高座写真をモチーフに約半年間かけて製作。昨年初め「上方落語を支えてこられた米朝師匠と、石黒教授とで“大阪力”を見せられれば」と企画を発案し、製作を依頼したサンケイホールの担当者は「内側は機械で、外側が樹脂のようなものになる」と説明。高座の座り姿の等身大サイズで、指先こそ動かないものの、唇や顔の筋肉が音声に合わせて動くほか、自然なまばたきもするといい、総費用は約5000万円とみられる。

 8月1日から大阪・ブリーゼプラザ小ホールで開催される「桂米朝展」で展示され、10分程度の落語も披露予定。会場にはステージを設け、着物と座布団は実際に米朝が高座で身に着けたものを使用するという。

 完成途上の作品を見た米団治は「ここまで似るのかというくらい似ています。ちょっとないロボットですね」と精巧さを強調。米朝の弟子の桂ざこば(64)も画像を見ており「何やこれ、そっくりやないかと思いましたね。師匠はうれしいとか思う人じゃないですけど、内心では完成を楽しみにしていると思います」と胸中を代弁した。

 展示に先駆けて、7月中旬には米朝も出席してのお披露目会見を予定。“競演”や本人の発言にも注目が集まりそうだ。

 同展では、米朝が舞台で使用した小道具や日記など、貴重な資料300点以上を公開。入場無料で8月9日まで。

 ≪一門で“夏祭り”同時期に落語会≫米朝展と同時期に「米朝一門夏祭り」と題してサンケイホールブリーゼ大阪で落語会を開催することも発表された。米朝も、弟子らとの座談会「米朝よもやま噺」に出演する予定。米朝が所属する俳句仲間「やなぎ句会」メンバーによる座談会の司会を頼まれ、断ったという桂南光(60)は「永六輔さんとか、大西信行さんとか、メンバーは誰も人の言うことを聞きませんからね。ボクには無理です」と理由を明かして笑わせていた。

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