母の生活保護受給問題 片山さつき議員、河本に「全額返納を」

[ 2012年5月19日 06:00 ]

「次長課長」の河本準一

 お笑いコンビ「次長課長」河本準一(37)の母親の生活保護受給問題で18日、河本の所属する吉本興業の顧問弁護士が東京都千代田区の参議院議員会館を訪れ、問題を調査している自民党の片山さつき、世耕弘成両参院議員に事情説明を行った。

 事情説明に訪れたのは吉本の顧問弁護士3人。話し合いは午前11時から1時間20分にわたり、弁護士は「会談の内容は(片山氏ら)先生方が説明します。あとは広報に聞いてください」と言い、足早にエレベーターに乗り込んだ。

 片山、世耕両氏によると、弁護士は「受給の手続き上は何ら問題ない」と説明。一方で、この問題で世間を騒がせていることについて「芸能という職業柄もあり考えないといけない」と話したという。これについて、片山氏は「何らかの道義的責任をとりたいとの趣旨だったと解釈しています」と話した。

 話し合いの中で、弁護士が具体的な受給期間と金額を把握できていないと説明したため、両氏は「細部の調査を進め検証する必要がある」と要望。「不正受給疑惑がはびこる世に模範を示す意味でも、受給が適当でないと判断された分を全額返納したらどうか」と提案したそうで、これに対し弁護士は「持ち帰ります」と回答したという。

 話し合いを終えた世耕氏は「互いに、世間に納得いただける方向を目指すということになった」と評価した上で「吉本側の調査が整うまで国会での追及はしない」と明言。片山氏も今後について「一番の問題は“もらい得”ということ。そこさえ解決されれば個人攻撃のように追及する意図はない」と話し、返納を模索するという方向で事態収束への道筋が見えてきた。

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2012年5月19日のニュース