数週間前までアルバム制作に…ドナ・サマーさん死去

[ 2012年5月19日 06:00 ]

1979年のドナ・サマーさん

 「ディスコの女王」と呼ばれ、70年代に一世を風靡(ふうび)した米女性歌手ドナ・サマーさんが17日、フロリダ州の別宅で、肺がんのため死去した。63歳。現地報道によると、サマーさんは周囲に病気を隠しながら、数年前から闘病を続けていた。音楽に対する意欲は衰えず、数週間前に容体が悪化するまで、アルバム制作に励んでいたという。

 70年代のディスコブームが生んだ世界的スター。70~80年代に「愛の誘惑」「アイ・フィール・ラヴ」「ラスト・ダンス」「ホット・スタッフ」「バッド・ガールズ」などヒットを連発。米音楽界最高の栄誉である「グラミー賞」を5回受賞し、多くの米歌手に影響を与えた。CD売り上げは世界で1億3000万枚以上になる。

 48年、米東部ボストン近郊生まれ。10歳から教会のゴスペル合唱団で歌に親しみ、高校卒業後、ニューヨークに出てミュージカルに出演。その後、欧州でも活躍した。

 09年にはオバマ大統領のノーベル平和賞受賞を祝うコンサートに出演。共同電によると、オバマ氏は「彼女の声は忘れられない。音楽業界は伝説の人物をあまりにも早く失ってしまった」と死去を惜しむ声明を出した。

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2012年5月19日のニュース