阿久悠さん“遺言”CD化 79年にタイムカプセルに入れた詩

[ 2012年5月17日 06:49 ]

阿久悠さんの詩を歌うボーカルグループ「ESCOLTA」の(左から)田代万里生、結城安浩、吉武大地

 07年8月に死去した作詞家で作家の阿久悠さん(享年70)が79年にタイムカプセルに入れて埋めた詩が、男性3人組「ESCOLTA(エスコルタ)」の歌唱でCD化される。命日の8月1日に発売されるアルバム「愛のうた」に、「いつかやがて~30年後の子どもたちへ贈る言葉~」のタイトルで収録される。

 この詩は「30年後の子どもたちへ贈る言葉」と題し、子供たちが生きる未来に思いをはせた内容。紛争や環境問題を想起させる一節もあるが、明るい時代や希望を描いている。国際児童年の79年に毎日新聞社などが行った事業の一環で、愛知県長久手市内の公園に埋められた。

 カプセルは09年10月4日に発掘。作曲家の千住明氏(51)が曲をつけ、合唱曲として昨年末に完成。今年3月末には千住氏らによって名古屋市内で曲のお披露目公演も開かれた。

 エスコルタは田代万里生(28)と吉武大地(33)、結城安浩(35)によるボーカルトリオ。クラシックとポップスを融合させた「クラシカル・クロスオーバー」のジャンルで活躍。4月6日に東京・辰巳国際水泳場で行われた競泳のロンドン五輪選考会兼日本選手権で国歌を斉唱し、美しいハーモニーで注目を集めた実力派だ。07年11月のデビュー曲「愛の流星群」は阿久さんが作詞している。阿久さんはデビュー直前に亡くなっており、田代は「生前、入院先の病室で書いてくださった曲には全身が震えました。“いつかやがて”は偶然でなく必然の出会い」と気合十分。結城は「歌わせていただくことに心から幸せを感じる」と話し、吉武は「日本人だからこそ歌い継いでいくべき歌がある」。阿久さんの30年越しの思いを、今と未来へ伝えることを誓っている。

 ▽ESCOLTA(エスコルタ) オペラ歌手の田代万里生(28、テノール)と吉武大地(33、バリトン)、ポップス・R&B歌手の結城安浩(35)の3人。06年結成。アルバム「愛の流星群」でデビューし、アルバム計3作リリース。

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