大空祐飛&野々すみ花 6300人が別れのエール

[ 2012年5月15日 11:00 ]

サヨナラショーで野々すみ花(左)と笑顔を見せる大空祐飛

 7月1日の東京公演千秋楽で退団する宝塚宙組トップコンビ、大空祐飛、野々すみ花が14日、地元宝塚大劇場でのラストステージを迎えた。サヨナラショーに続く花の道パレードは6300人が別れのエールを送った。

 大空は入団21年目。旧宝塚大劇場で初舞台を踏んだ最後のトップスター。現在、女優として活躍している瀬奈じゅん(38)や檀れい(40)らと同期生だが、下積み時代が長く、地味な存在だったが実力が徐々に開花。「ベルサイユのばら」のオスカル役で人気がブレーク。09年宙組のトップに就任以来、大人の男役として絶大な人気を誇った。

 野々とのコンビは宝塚きってのスケールの大きさを誇った。サヨナラショーも「カサブランカ」「誰がために鐘は鳴る」と続き2人の代表作「銀ちゃんの恋」のラストシーンを再現。「銀ちゃん格好いい!」の声が飛び、全員で「蒲田行進曲」を歌って大団円。満員のファンも手拍子で参加、舞台、客席一体となる盛りあがりとなった。

 最後は野々が緑のはかまに着替えて「もうすぐ(2014年で)100周年を迎える宝塚にいられたことは一生の誇りです」とあいさつ。一方、大空は男役らしく黒燕尾服で登場。「男役に確かなリアリティーを感じることができたので卒業します。これまで育ててくださった皆さんに恥じないように誇り高く生きていきます」と凜(りん)とした表情で話し、拍手はいつまでも鳴りやまなかった。東京公演は6月1日から開幕する。

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2012年5月15日のニュース