世阿弥自筆の能「阿古屋松」580年ぶり復曲上演 

[ 2012年4月27日 20:14 ]

 世阿弥が記し、その存在は知られながら上演が途絶えていた能「阿古屋松」が27日、東京・千駄ケ谷の国立能楽堂で上演された。同能楽堂によると、約580年ぶりの復曲となる。

 世阿弥の自筆本は11曲残っており、「阿古屋松」など4曲が観世宗家に伝わる。観世文庫が所蔵する自筆本(重要文化財)を基に、一から復曲作業をしたという。

 「阿古屋松」の舞台は平安時代。陸奥国に赴任した歌人藤原実方が、山中で出会った老人に、歌枕として名高い阿古屋松について尋ねる。老人の正体は塩釜明神で、実方に松のめでたさを語り、舞を披露する。

 山形市内の寺院には今も「阿古耶の松」が伝わり、塩釜明神は塩釜神社(宮城県塩釜市)の祭神と、東北にゆかりの深い能楽。公演では、観世流家元の観世清和さんがシテの老人を、森常好さんがワキの実方を演じた。

 29日にも国立能楽堂で上演。このほか6月17日には人間国宝の片山幽雪さんらが出演し、京都観世会館(京都市左京区)でも上演される。

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