闘病10年も 回復信じていた力也さん「120歳でも生きてえな」

[ 2012年4月9日 07:53 ]

シャープ・ホークス以来12年ぶりに新曲発表した安岡力也さん(1983年3月撮影)
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 歌手で俳優の安岡力也さん(本名同じ)が8日午前6時1分、心不全のため東京都千代田区の病院で死去した。65歳だった。

 安岡さんは02年から10年にわたって病魔と闘ってきた。02年に肝臓に異常が見つかり、C型肝硬変と診断された。3年後の05年2月には肝臓の中に水がたまる多発性肝のう胞症を発症。さらに06年には手足が動かなくなる「ギラン・バレー症候群」になるなど過酷な闘病が続いた。静岡県伊豆などでの療養生活のかいあって、10年5月には一時仕事復帰した。

 ところが、翌月に肝細胞がんと腎不全を発症。8月に力斗さんの肝臓を移植する生体肝移植手術を受けた。手術は42時間かかり、安岡さんは肝臓を全摘出。息子の肝臓の64%を移植した。

 その後、がんの転移が判明。昨年10月には担当医から余命1年と宣告されたが「もう一回復活するからな」と話す父に伝えることはできなかった。先月発売された女性誌では「俺は生きて、力斗が孫をつくって、その孫と酒が飲みてえんだ、120歳でも生きてえな」と再起に意欲を見せていた。

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