“タカラジェンヌの卵”に40人 3度目で合格の17歳も

[ 2012年3月29日 10:24 ]

宝塚音楽学校に合格し、在校生から祝福される少女

 兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校(岩崎文夫校長)で29日、第100期生の合格発表があり、40人がタカラジェンヌになるための切符を手に入れた。ことしの受験者は924人で、23・1倍の難関を突破した。

 在校生が午前10時に赤いリボンをほどき、二つ折りになった掲示板を広げて発表すると、合格者は歓声を上げて友人や家族と抱き合った。その後、在校生の拍手に迎えられ、校舎に足を踏み入れた。

 中学1年から厳しいレッスンを続けてきた長野県安曇野市の高校2年林田佳蓮さん(17)は3度目の受験で突破。「小学生の時に宝塚の舞台を見て、いつかそこに立ちたいと思った。今まで生きてきて一番うれしい」と涙をこぼしながら話した。

 入学式は4月16日。2年間のバレエや声楽のレッスンを経て宝塚歌劇団入りを目指す。入学試験は今月20~28日、宝塚市と川崎市で実施。課題曲で声量や声質、ダンスでリズム感などを審査した。

 宝塚音楽学校は1913年、少女が歌や劇を披露する劇団「宝塚唱歌隊」として発足。46年に現在の名称になった。

 戦争の影響で44~45年は生徒の募集を中止。新入生の入学が一時途絶えたが、発足当初は1年に何度か入学させることがあったため、今回が第100期生となった。来年7月に100周年を迎える。

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