4度目の移籍 SDN 浦野一美「半泣きだった」

[ 2012年3月27日 10:16 ]

「渡り廊下走り隊7」への新加入が決まり意気込むSDN48・浦野一美

SDN48 31日で全員卒業

 浦野一美(26)にとってまさに青天のへきれきだった。今月10日午後11時38分。交流サイト「Google+」を通じて秋元康氏が「渡り廊下走り隊7」への移籍を発表した。

 浦野が知ったのは自室から風呂場へ向かっている時だった。事務所関係者から電話があり「見た?」と聞かれた。「サイトを見たら発表になってて…。パニック過ぎて“無理です~”って半泣きだった」

 しかし、その2分後には腹を決めた。「SDNで大人の冷静さを培っていたから」。秋元氏に直接電話をすると「“頑張れ”と応援された。その瞬間から一気に楽しみに変わった」

 もっとも、浮かれた様子はない。AKBグループの人気を支えてきた「開拓者」の自負がある。劇場公演の出演は現メンバー最多の820回以上。05年12月にAKB1期生としてデビューしてから、今回で4度目の移籍。つらくて、悩んで泣き続けた日もあった。それでも前を向いて努力を積み重ねた。今はそれが自信の源だ。

 「幸いなことに私には“廊下”がいっぱいある。アイドル、大人路線、バラエティー…。柔軟性で言ったら私はトップ。自分を見失うことはない。今の私ならできる」

 タレント業と並行して、パティシエのおじの影響で興味を持ったスイーツ教室の開業へも動き始めている。ファンとの交流を増やそうと考案。1年間通ったケーキ教室を3月に卒業し、スイーツ検定も3級を取得した。「努力の上に運がある」と秋元氏は言うが、目標に向かって全力で走る姿にはその言葉がよく似合う。

 ◆浦野 一美(うらの・かずみ)1985年(昭60)10月23日、埼玉県生まれ。05年12月にAKB1期生として劇場デビュー。07年2月に旧チームB、09年8月にSDNへ移籍。愛称は「CinDy(シンディー)」。血液型O。

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2012年3月27日のニュース