ハセキョー復帰作で大人の艶技「イクとこまでイッちゃう」

[ 2012年3月24日 06:00 ]

1月末に第2子を出産した長谷川京子は、舞台の稽古中にも優しいまなざしを見せる

 1月末に第2子の女児を出産し、産休していた女優の長谷川京子(33)が都内で復帰作となる舞台「熱海殺人事件」(4月6~15日、東京・新宿紀伊国屋ホール)の稽古に入った。

 産後2カ月での復帰もスレンダーな体形は妊娠前と変わらず。08年に人気バンド「ポルノグラフィティ」の新藤晴一(37)と結婚し、09年5月に生まれた長男に続くオメデタ。「2人は大変。きょうが何とか無事に終わったという積み重ねです」と子育ての苦労をこぼしながらも、その表情は本当に幸せそうで公私の充実ぶりがうかがえた。

 「熱海殺人事件」は故つかこうへい氏(享年62)の代表作で、長谷川は部長刑事の愛人警官ハナ子役。昨年2月にも演じており「この舞台の再演だけは絶対やりたかった。他の方が演じたらとても後悔すると思った。この作品が持つエネルギーが好き」と強い思い入れがあった。産休中も準備は怠らず、つか作品を読み込んで「つかさんに会いたい」と思うほど没頭。産休明けの体にはハードな舞台で「ペース配分してメリハリをつけるつもりだけど、結局は舞台に立つとテンション高く、イクとこまでイッちゃうでしょうね」とほほ笑んだ。

 私生活が充実しているからこそ、女優業に打ち込める。「今は仕事が本当に大好き。女として生きている感じがするんです。出産したいまだからこそ、この年齢だからこそ、妖艶な役を演じたい。ある程度熟したこの世代の本当の女性像を演じたい」と力を込める。仕事や結婚で悩むばかりがアラサーじゃない。精神的にも肉体的にも充実した「大人の女性を演じたい」と言い、体当たりのベッドシーンについても「フフフ。どうでしょう。そういった意味だけが大人の女性じゃないでしょ」と、いたずらっぽく笑った姿は確かに色っぽい。

 稽古の合間のわずかな時間で見せてくれた母親、オンナ、女優としての顔。ハセキョーの演技の幅が確実に広がっていることをうかがわせた。

 ▼熱海殺人事件 73年に文学座で初演。つか氏の代表作の一つ。74年に岸田戯曲賞受賞。部長刑事とハナ子、新任刑事が、三流の犯人を一流に育てていく。ハナ子は過去に黒谷友香(36)内田有紀(36)黒木メイサ(23)らも演じた。今回は福岡公演(4月18日、キャナルシティ劇場)、大阪公演(同21~22日、森ノ宮ピロティホール)もある

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2012年3月24日のニュース