東京大空襲の悲劇忘れない…海老名香葉子さんが追悼の集い

[ 2012年3月9日 11:01 ]

 落語家・初代林家三平さんの夫人でエッセイストの海老名香葉子さん(78)が9日、東京・上野公園で、東京大空襲の犠牲者を追悼する「時忘れじの集い」を開いた。

 1945年3月9日から10日未明の東京大空襲で亡くなった10万人余の人たちを供養するもので、上野・寛永寺近くの慰霊碑「哀しみの東京大空襲」と、公園内の「時忘れじの塔」で式典を開催。海老名さん自身が空襲で両親、兄弟ら6人の家族を亡くしており、悲願だった慰霊碑を2005年に建立。以来、毎年この日に慰霊の式典を主催し、今年で8回目を数える。

 この日も、長男・林家正蔵(49)、二男で二代目の林家三平(41)、夫人の女優国分佐智子(35)らとともに一門全員が参列。約300人を超す関係者や祈りをささげる人々が集まった。あいさつに立った海老名さんは、昨年の大震災についても語りながら、東京大空襲の悲惨さを訴え「二度と悲劇を繰り返さないためにも、この慰霊碑を守っていきたい」と話した。

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2012年3月9日のニュース