サンドウィッチマン 3・11の記憶「忘れることが一番怖い」

[ 2012年3月1日 14:33 ]

それぞれの3・11 東北に思いを込めて

 仙台市出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」が、東日本大震災発生から1年を迎えその思いを語った。

 「月日が1年たっただけのこと。1年で喪が明けるという人もいるけど、僕らはそうは思わない」。富澤たけし(37)は「1年」を境に世間の関心が薄れていくのが何より怖いという。

 伊達みきお(37)は「現地の人たちは忘れられちゃうことを一番恐れている。3・11はいつまでも全国の人が黙とうしてくれる日になってほしいし、僕らも風化させないような活動をしていきたい」と力を込めた。

 宮城県気仙沼市でテレビ番組のロケ中に被災。避難した山の上から市街が津波にのまれていくのを見た。「沖の方からものすごい高さの波が来た。水平線の上に水平線があるようだった。その波がどんどん家を流していった。考えられない状況だった」と伊達。ただ見ていることしかできず無力感を感じた。富澤は「今生きているのは偶然じゃない。何かを伝えるために生きているんだと思う」との使命感にかられ、すぐにメディアなどを通じて津波の恐怖を伝えた。

 普段はじっくりネタを練り、考え尽くしてから行動するタイプの2人。しかし、震災後は思いついたことをすぐに行動に移した。

 震災直後、自身のブログを安否確認の場として開放、被災地情報も発信し続けた。震災5日後には義援金を集めるための口座「東北魂義援金」を開設。4月にはチャリティーTシャツを販売し、5月には都内でチャリティーライブを開催。これらの収益金などで約3億円もの義援金を集め、被災した6県に分配した。

 昨年7月にはニッポン放送「サンドウィッチマンの東北魂」がスタート。被災地の現状やメッセージを全国に送り続けている。

 この1年間で被災地を数十回訪れ、都内でも路上で募金箱を持って寄付を呼びかけた。

 「人間はいつ亡くなるか分からない。震災を通じて人生観がガラッと変わった。大事に生きないと」と伊達。被災地の支援に力を入れる一方、本業も順調で、昨年夏には単独ライブツアーを成功させた。漫才を締めくくる伊達の「もういいぜ!」のフレーズも、バラエティー番組などで幾度となく全国に響いている。

 伊達は「被災地には僕らがテレビに出てるだけで喜んでくれる人も多い。みんなが元気になってくれるのなら頑張り続けたい」と抱負。被災者から「もういいぜ!」と言われるまで、東北に元気を送り続けるつもりだ。

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