アカデミー賞 外国語映画賞にイラン映画

[ 2012年2月27日 12:23 ]

 映画界最大の祭典、第84回米アカデミー賞の発表・授賞式が26日(日本時間27日)、ロサンゼルスで開かれた。外国語映画賞はイランの「別離」で、イラン映画の同賞受賞は初めて。

 「別離」は、イランの中間層と信仰が厚い貧困層の価値観の違いを浮き彫りにしたドラマ。昨年のベルリン国際映画祭で最高賞を受賞した。

 助演女優賞は「ヘルプ」のオクタビア・スペンサーさん、助演男優賞は「人生はビギナーズ」のクリストファー・プラマーさんが受賞した。プラマーさんは82歳で、最高齢での受賞。長編アニメ映画賞は「ランゴ」が選ばれた。

 作品賞は、フランスの白黒サイレント映画「アーティスト」や、マーティン・スコセッシ監督の3D映画「ヒューゴの不思議な発明」など9作品がノミネート。サイレント映画が作品賞を受賞すると第1回以来で、「ヒューゴ」が作品賞を受賞すると3D映画としては初となる。

 短編ドキュメンタリー部門では、東日本大震災の被災地を舞台にしたルーシー・ウォーカー監督の「津波そして桜」が候補になっている。

 日本作品はノミネートされていない。(共同)

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2012年2月27日のニュース