87歳 淡島千景さん死去 宝塚のスター 森繁さんと名コンビ

[ 2012年2月16日 13:02 ]

2001年6月、映画「Last Dance―離婚式―」のロケで共演する淡島千景さんと森繁久弥さん(左)

 「夫婦善哉」など映画をはじめ舞台、テレビで幅広く活躍した女優の淡島千景(あわしま・ちかげ)さんが16日午前9時40分、すい臓がんのため東京都目黒区の病院で死去した。87歳だった。

 葬儀・告別式は26日午前11時から東京都文京区大塚5の40の1、護国寺桂昌殿で。喪主はおい中川徹也(なかがわ・てつや)氏

 39年(昭14)に宝塚音楽舞踊学校に入学。戦時中から戦後にかけて、娘役のトップとして人気を博した。

 退団後は映画スターとして活躍。第1回ブルーリボン賞演技賞を受賞。「麦秋」、「本日休診」、「君の名は」などに出演し、松竹の看板女優となった。その後東宝に転じ、「夫婦善哉」では、ぐうたらな男を母性的に見つめる女性を演じ、故森繁久彌さんとの名コンビをみせ、「喜劇駅前シリーズ」などでも共演。コメディエンヌの魅力も開花させた。

 97年の「GOING WEST 西へ…」、10年の「春との旅」などの映画にも出演、長く現役として活躍。菊池寛賞、勲四等宝冠章などを受けた。

 故手塚治虫氏の漫画「リボンの騎士」のサファイア王女は、淡島さんのファンだった手塚氏が宝塚時代に数回演じた男役をモデルにしたものだった。

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