ホイットニーさん　入浴中に溺死か…客室から薬も

１９９８年３月に行われたベルサーチのファッションショーで、仲の良い姿を見せていたホイットニーさん（左）と、当時の夫ボビー・ブラウン

　グラミー賞の授賞式に出席するために滞在していたビバリーヒルズのホテルで現地時間１１日に亡くなったホイットニーさんは、客室の浴槽で発見されていた。ロサンゼルス郡検視局が１２日に明かした。地元紙は溺死した可能性が高いと報道。一部では、処方された薬が客室から発見されたと報じられている。

　主任検視官によると、暴行を受けた形跡などは確認されていない。詳細な検視結果は地元警察の意向で明かされていないという。今後は毒物検査や血液検査が行われる予定。共同電によると、検視局は今後６～８週間かけて死因についての結論を出す方針という。

　元夫のＲ＆Ｂ歌手ボビー・ブラウン（４３）は、１２日に予定していた公演を中止。「元妻の死に深い悲しみにくれている」とコメントした。

　グラミー賞を６回受賞した歌姫とあって、式典にも追悼ムードが漂った。司会を務めたラッパーのＬＬ・クール・Ｊ（４４）が開式時に冥福を祈るよう呼びかけると、レディー・ガガ（２５）ら出席者が神妙な表情で目をつぶった。プレゼンターを務めたスティービー・ワンダー（６１）は「天国にいるヒューストンに“愛してます”と伝えたい」と声を詰まらせた。

　追悼コーナーでは、９２年に大ヒットした代表曲「オールウェイズ・ラヴ・ユー」を、米歌手ジェニファー・ハドソン（３０）が熱唱。天国へ祈るようにマイクスタンドを持ち、目には涙を浮かべていた。