シャンソン第一人者の歌手・芦野宏さん死去 

[ 2012年2月8日 06:00 ]

死去したシャンソン歌手の芦野宏さん

 日本のシャンソンブームをけん引した歌手の芦野宏(あしの・ひろし、本名羽鳥広=はとり・ひろし)さんが4日午前8時57分、間質性肺炎のため都内の病院で死去した。87歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者のみで済ませた。後日、東京と群馬でお別れ会を開く。喪主は妻由希子(ゆきこ)さん。

 53年にNHKラジオ「虹のしらべ」でデビュー。「ミラボー橋」「ラ・メール」「幸福を売る男」などがヒットし、55年から「紅白歌合戦」に10年連続出場。56年には日本人で初めてパリのオランピア劇場で歌った。10年7月には、亡くなった石井好子さんに代わり、日本シャンソン協会の会長に就任した。

 次男で同協会事務局長の功二氏(44)によると、芦野さんは13年前に間質性肺炎を発症。進行を遅らせるため、連日、ステロイド剤を服用して、館長を務める日本シャンソン館(群馬県渋川市)などで公演を続けた。先月15日にも同館で歌声を披露。同18日に体調を崩して入院した。

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2012年2月8日のニュース