いまや“お宝” 忌野清志郎さん 絶版本が復刊

[ 2012年1月27日 10:00 ]

忌野清志郎さん直筆の「瀕死の双六問屋」原稿

 09年に他界したロック歌手忌野清志郎さん(享年58)のCD付き著書で、02年に絶版になっていた「瀕死の双六問屋」が10年ぶりに再発売されることになった。

 新たな追加原稿60ページもあり、そこには「俺の文章も10年くらいたてば、みんな読んでくれるかも。きっとまた会える」と本の復刊を予言していた内容も。表紙を人気漫画家の浦沢直樹氏(52)が手掛け「本当に光栄」と感激している。

 「瀕死の双六問屋」は00年9月に発売。清志郎さんが情報誌「TV Bros.」で98年11月から手掛けた連載をまとめたものだ。

 音楽への愛や社会への怒りをつづった、小説ともエッセーともいえる文体。テーマは君が代や憲法、自殺問題まで及び、本人は「サイケデリック・ノベル」と呼んだ。本のために作った「瀕死の双六問屋のテーマ」など4曲を収録したCD付きでファンを喜ばせたが、02年に絶版。07年に文庫化されたものの、CDが付いていなかったため、現在でもネットオークションで最高1万5000円(定価は2000円)で取引される“お宝本”として復刊を求める声が上がっていた。

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