富田監督 自主製作の長所「最大限に生かしたい」

[ 2012年1月18日 06:00 ]

毎日映画コンクール・監督賞を受賞した富田克也監督

2011年毎日映画コンクール・監督賞

 「サウダーヂ」で監督賞に輝いた富田克也監督(39)は「作品を見てくれる人が増えるかも。見てくれる人がいてこその映画」と素直に喜んだ。

 山梨県の高校を卒業後、ミュージシャンを目指して上京したが挫折。映画を見まくる日々を過ごすうちに、自分で撮りたい思いを強くしていった。バイトしながら自主製作した「雲の上」(03年)と「国道20号線」(07年)で注目を集め、今作が3作目。不況にあえぐ地方都市が舞台で、移民労働者の現実も交えた“問題作”。「僕らは大手映画会社に対して“インディーズ”。お互いの長所がある。それを最大限に生かしていきたい」と力を込めた。

続きを表示

2012年1月18日のニュース