終了時間未定!?NHK、異色の“快眠”バラエティー

[ 2012年1月7日 06:00 ]

NHK「おやすみ日本 眠いいね!」で司会をする宮藤官九郎

 NHKが異色の深夜番組を生放送する。深夜になっても眠れない視聴者を快眠に誘うことを目指す「おやすみ日本 眠いいね!」(9日深夜0・50)で、看板情報番組「おはよう日本」(月~金曜前4・30)をパロディーにしたような番組名だ。

 放送開始まで、番組の終了時刻は決まらない。データ放送のボタン操作やホームページ(HP)のクリックを利用し、視聴者の意見が目標値に達した時点で終わる。緊急報道番組やスポーツ中継などで終了時間が未定のケースはあるが、バラエティーでは極めてまれ。「おはよう日本」の開始直前まで続く可能性もある。

 目標値に達しない場合は「北アルプスの四季」「江ノ電の風景」「NHKプレマップ」が休止され、最大10日午前4時13分まで延長。その後は「シリーズ世界遺産100」などを経て、「おはよう日本」につなぐ。

 番組ではHPやツイッターで、夜中に襲ってくる漠然とした不安や孤独、切なさや怒りなどによる「眠れない」声を募集する。司会の宮藤官九郎(41)を中心に、俳優の勝地涼(25)、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(31)、ミュージシャンの細野晴臣(64)ら出演者がトークを展開。大河ドラマ「平清盛」(日曜後8・00)に出演中の松雪泰子(39)、りょう(38)、加藤あい(29)が癒やし系の声で「羊が1匹、羊が2匹…」と眠りを誘う演出も。幼児を寝付かせるように、ある大物女優が日本の昔ばなしを朗読するコーナーもある。

 経済社会情報番組チーフ・プロデューサーの河瀬大作氏は「テレビはしょせん、決まり事とかシナリオありきでつまらないとお嘆きのあなたに送ります」と意気込んでいる。

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2012年1月7日のニュース