森田芳光監督の“遺言”…遺作とともに公開へ

[ 2012年1月7日 06:00 ]

映画「僕達急行 A列車で行こう」でメガホンを取った森田芳光監督(右から2人目)

 急性肝不全のため昨年12月20日に死去した映画監督の森田芳光さん(享年61)のラストインタビューが公開される。遺作となった映画「僕達急行 A列車で行こう」(3月24日公開)のマスコミ用プレスや劇場用パンフレットに掲載。作品に込めた思いを述べるだけでなく、映画人生も振り返る内容になっている。

 インタビューは昨年7月、約35分にわたって行われた。この直後ごろから、体調を崩して入退院を繰り返した。一昨年9~10月の撮影後、作品について語った素材がほとんどないため、プロデューサーでもある和子夫人(60)が公表を決めた。

 鉄道オタクをテーマにした同作は、森田監督のオリジナル脚本。インタビューでは「電車に乗って、音楽を聴いて、映画のことを発想する。いつかそういう世界を映画にしたかった」と説明。日本各地の鉄道を舞台に、シリーズ化を望んでいることも明かしている。

 鉄道オタクを通して、現代の若者像を描いたといい「劇中の“少し好きです”というセリフが、今の恋愛感情を象徴していると思う。男女のドロドロしたものでなく、互いのいいところだけを受け取る。僕には若い人がそういうふうに見える」と語っている。

 常に時代を先取りしてきた監督らしく「僕は生まれてくるのが早過ぎた。自分が若かった70~80年代の青春映画には違和感があった。最近、やっと自分の時代になってきた」と話す場面も。最後は自身の映画人生を振り返り「自分(が考え出したもの)はマイナーだったが、コメディーという部分はメジャーだった」とし「そういう意味で僕達急行はメジャーな映画になり得る」と自信を見せている。

 ▽「僕達急行 A列車で行こう」 同じ電車に乗り合わせて出会った鉄道オタクが、鉄道を愛する人たちとの絆を生かして周囲を幸せにしていく姿を描く。劇中には都内のJRや私鉄のほか、新幹線や九州の在来線など各地の鉄道が登場。瑛太(29)と松山ケンイチ(26)が主演。松坂慶子(59)、貫地谷しほり(26)らが共演。

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