富田監督「最高賞は驚き」 甲府市内で受賞報告会

[ 2011年12月8日 18:12 ]

 甲府市を舞台にした映画「サウダーヂ」でフランスのナント三大陸映画祭最高賞を受賞した同市出身の富田克也監督(39)が8日、市内の商店街で受賞報告会を開き「受賞するとは思わなかったので驚いた。フランスでの配給も決まりそうで、多くの人に見てもらえるきっかけになる」と喜びを語った。

 「若い頃に、地元が嫌で飛び出した」と振り返る富田監督は現在東京在住。「愛憎が入り交じるが、仲間がいる地元と決定的に離れることはない。甲府を中心に広い視野を持ちたい」

 報告会は、映画で“シャッター通り”として登場した商店街で開かれた。富田監督は「急に変わらないだろうが、この商店街にもスーパーが出店するなど一歩前進がある」とほほ笑んだ。

 映画は土木業の若者や、日系ブラジル人など外国人労働者が登場し、地方都市の現実を浮かび上がらせる群像劇。スイスのロカルノ国際映画祭でも批評家賞を受賞した。

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