名医役の沢村一樹「1年前に盲腸手術…神様のプレゼントかも」

[ 2011年12月8日 11:42 ]

「ドクターズ 最強の名医」で熱意あふれる医師を好演する沢村一樹

 高視聴率をマークしているテレビ朝日の連続ドラマ「ドクターズ 最強の名医」が、8日午後9時の放送から最終章に突入する。主人公は、患者を救うという使命を忘れてしまった医師ばかりの総合病院にやって来た天才外科医・相良浩介(沢村一樹)。医師である前にまっとうな人間でありたいとの信念を持った相良が、時には巧妙な、時には非情な手段を使って腐りかけた病院に鋭くメスを入れていくというストーリーだ。最終回の放送に先がけ、相良役の俳優・沢村一樹(44)と脚本家・福田靖(49)の対談が実現。ドラマへの思いを語った。

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 福田「奇をてらわずに堂々と、有言実行で自分の思いを実現させていく人を医療の現場を通じて描いてみたいと思っていたんです。それが今回の作品なんです」

 沢村「主人公の相良浩介というのは芯がぶれない人間なので、それをどうやって演じたらいいのかプレッシャーがありましたが、キャラクターではなく素に近い沢村一樹で演じられるので、伸び伸びとできました」

 福田「自分の中には相良浩介の部分と森山先生の部分があると思います」

 沢村「相良浩介像は福田さんに似ているところがあります。例えば、心地よいスーと入ってくるような話し方や、まっすぐ人の目を見て話すところ。そんなことを感じながら演技していました」

 福田「演じるのが沢村さんじゃなかったら、もっと違う相良浩介像になっていたんじゃないかと思うんですよ。いま、僕が頭の中で考えていたことを沢村さんは本当に格好よく演じている。いい作品をあげちゃったな」

 沢村「ええ、いいものをいただきました(笑)。ちょうど1年前、4日間でしたが、盲腸で人生初めての入院を体験しました。実際に手術台に上ったのも、病院の雰囲気を味わったのも、もしかしたら、今回の役をやるための神様のプレゼントだったんでしょうかね?」

 福田「そうかもしれないですね」

 沢村「最終回が近づきました。相良だけではなく、森山先生や院長などそれぞれの中で何かが芽生えて、最後まで楽しめる内容になっています。そのへんをぜひ見ていただきたいですね」

 最終章前編(第7話)は8日午後9時。後編(第8話)は来週15日午後9時から放送される。

 ◆福田 靖 1962年、山口県生まれ。95年に「BLACK OUT」で脚本家デビュー(共同脚本)、02年「ウエディングプランナーSWEETデリバリー」で初の連続ドラマを単独執筆。主な作品に「龍馬伝」、映画「容疑者Xの献身」などがある。

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2011年12月8日のニュース