中村雅俊 被災者のこと忘れないで…復興支援曲「予定」も披露

[ 2011年12月3日 18:57 ]

満員のファンの前で熱唱する中村雅俊

 今年2月に還暦を迎え、変わらぬ若さとパワーあふれる歌声で活躍中の人気俳優で歌手・中村雅俊(60)が3日、東京・中野区のサンプラザホールで「60th Anniversary 中村雅俊コンサートツアー2011『MJ Vol.2』」と銘打ったコンサートを開いた。

 9月10日の東京・かつしかシンフォニーヒルズからスタートした全国6カ所(全6公演)でのコンサートツアーの東京公演で、この日が4カ所目。

 約2200席の会場のチケットは完売となり、熱狂的な女性ファンらで満席の中、「よくいらっしゃいました。朝からの雨で、今日はやめようかと思った人もいると思いますが、午後からは晴れましたね。オレ、雨男なんですよ。性格はお天気男なんですが…。皆さん、今日は一緒に楽しい時間を過ごしましょう」と挨拶。「想い出のクリフサイドホテル」をはじめ、「時」「俺たちの祭」「ふれあい」「100年の勇気」「俺たちの旅」「恋人も濡れる街角」「心の色」「涙」など全23曲を熱唱。

 途中、「2月12日にここ(中野サンプラザホール)で還暦のコンサートをやらせてもらって10カ月。その間に大変なことがありました。でも、その試練を乗り越えていかなければいけないんだなと思いました」と言って東日本大震災のことにふれ、「うちの田舎は、宮城県の女川町という人口1万人ぐらいの小さな町ですが、今回の震災で8割弱の家などがなくなりました。地元出身なので、義援金の口座を開きまして、トータルで1千万円ぐらい集まりました。その中からトレーラーハウスを購入して、この間、女川に届け、残りは女川の町長さんに渡してきました。復興というにはまだ遠い道のりです。オレはいまも月1ぐらいで女川に行っていますが、皆さんも心の中で風化しないようにお願いします」。

 その被災地・宮城県に収益全額を寄付するために作られ、同じ宮城県出身の脚本家・宮藤官九郎と一緒に歌っている配信曲「予定~宮城に帰ったら~」と、20歳のときに作った女川をテーマにした「私の町」も披露した。

 同ツアーは、今月10日の新潟・新潟県民会館、同17日の愛知・名古屋市公会堂大ホールの2カ所でファイナルを迎える。この後、今月5日に山形・パレスグランデールでクリスマスディナーショーを開き、来年2月25日に「チャリティーコンサート Dream Chain Vol.6~子ども達に夢を~」(仙台サンプラザホール)に出演。

 また、TBS系ドラマ「漬けモノ学者・竹之内春彦 京都殺人100選」(秋山達郎原作、放送日は未定)に主演。

続きを表示

2011年12月3日のニュース