日テレ 音楽番組で収録映像を生中継風に“演出” 

[ 2011年12月2日 06:00 ]

 11月30日に放送された日本テレビの「日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2011」で、事前に収録していた一部の出演者の映像を生中継しているように演出し、放送していたことが1日、分かった。

 番組は午後7時から約3時間の放送で、大部分は千葉市の幕張メッセから生中継された。しかし関係者によると、歌手の平井堅(39)と男女3人組「いきものがかり」が歌ったシーンは、いずれも先月17日に都内の同局スタジオで収録されたものだった。

 平井のシーンでは、司会を務めた「嵐」の櫻井翔(29)が「幕張メッセより生放送でお伝えしています」と述べた後で、平井堅さんは日本テレビGスタジオです。森さーん」と同局の森麻季アナウンサー(30)に呼び掛けた。平井と森アナの会話にうなずく櫻井らの映像が画面右下に流れ、櫻井が「それでは平井堅さんに歌っていただきましょう」と案内。画面左上にパラボラアンテナのようなマークを出すなどして、生中継に見える演出をしていた。

 しかし、平井は同時間帯に大阪でコンサートの真っ最中だった。関係者によると、出演者側が事前に「別な仕事があり生では無理」と申し出ると、番組スタッフが「生中継のようにやるから大丈夫」と言ったという。

 同局の総合広報部は「視聴者の皆さまに楽しんでいただくための演出として、一部、事前に収録した映像を放送いたしました。ご不快の念をいだかれた方がいらっしゃったとすれば遺憾です」とコメントした。

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2011年12月2日のニュース