中村福助が福島で公演!歌舞伎で被災地にエール

[ 2011年11月27日 19:11 ]

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災者を励まそうと、歌舞伎俳優の中村福助が27日、茨城、栃木両県境にある福島県棚倉町で公演し「風評被害などに負けず頑張ってほしい」とエールを送った。

 棚倉町は福助が3年前も公演した思い出の地。「大変な思いをしている福島を何とか元気づけたい」との思いから、町からのオファーを快諾した。

 子獅子を谷に蹴落とした親獅子が、上がってきた子だけを育てるという伝説を基にした「連獅子」では、長男の児太郎さんと共演。福助は「(踊りで表現した)力強さを福島の人と分かち合うことができればうれしい」と話した。

 先月亡くなった福助の父で、名女形として名をはせた故中村芝翫も、歌舞伎を通じて被災者に役立ちたいと願っていたという。

 福助は公演後「演じ終わって、福島の方々の『頑張るぞ』という思いが伝わってきた。父も喜んでいると思う」としみじみ語った。

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2011年11月27日のニュース