東北出身 千昌夫と西田敏行が約20年ぶり紅白出場

[ 2011年11月18日 06:00 ]

1990年の紅白歌合戦で白組の勝ちに喜ぶ西田敏行(中央)

 大みそかの第62回NHK紅白歌合戦に、演歌歌手の千昌夫(64)と俳優の西田敏行(64)が白組出演者として出場することが17日、分かった。千は22年ぶり、西田は21年ぶりの復帰となる。

 それぞれ岩手県陸前高田市と福島県郡山市の出身。東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方の復興を歌声に込める。今年の番組テーマ「あしたを歌おう。」に合致した。

 89年以来の千は、代表曲「北国の春」を歌う予定。震災後から希望の歌として再び歌い継がれ、千も避難所を回って歌唱してきた。バブル最盛期に「歌う不動産王」と呼ばれながら、その後は多額の負債を抱え、金額は一時2500億円に膨れ上がったとされる。以来、紅白には出場していない。眉間のほくろを取って再出発を誓うなど、地道に歌手活動を続けてきた。どん底から再起する姿を見せながら、熱の入った歌唱が期待される。

 西田も震災直後から復興に向けて積極的に活動。福島県民が避難した都内の避難所で炊き出しをしたり、福島県産の農産物のPRイベントに参加。9月には復興支援ライブ「LIVE福島」にも出演した。紅白出場は、白組司会を務めた90年以来。代表曲「もしもピアノが弾けたなら」を披露する予定だ。

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