山本太郎 大阪ダブル選「脱原発も争点の一つとして」

[ 2011年11月12日 06:00 ]

 脱原発を訴え続けている俳優・山本太郎(36)が11日、大阪市内でトークイベントに参加し、27日投開票の大阪ダブル選に向けて「脱原発も争点の一つとしてしっかり目を向けてほしい」と訴えた。

 東日本大震災を機に、原発の危険性を熱く公言してきた山本の口調は、この日も熱を帯びっぱなしだった。

 自身も参加した佐賀県への抗議行動などを映画化したドキュメンタリー作品「脱原発 いのちの闘争」(監督西山正啓)が上映された大阪シネ・ヌーヴォ。上映後にゲストとして登場すると、大阪ダブル選の投票を控える有権者に対して「候補者が、原発に関する長期的なビジョンを持っているかどうかを見る良い機会です」と呼び掛けた。

 とりわけ大阪市は、関西電力株の9%超を所有する筆頭株主でもあり、その長を決める市長選で「脱原発」を争点にする意味は大きい。実際、橋下氏は「脱原発へ、株主権を行使して原発依存度の低下を目指す」とマニフェストに明記。一方の平松氏も、今年6月には「脱原発を目指して、皆さんの力を合わせていきたい」と発言している。

 ただ、山本は「そういった言葉が本物かハッタリなのかを、選挙を通じて見極めてほしい」と訴える。例として「脱原発と言いながら、放射能を浴びたがれきを受け入れるようだったら、本当に住民の安全を考えているか怪しいですよね」と持論を展開。“一般ウケする、票取りのための発言”かどうかを判断することの大切さを力説しながら「脱原発都市・大阪」の誕生を望んでいた。

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2011年11月12日のニュース