「上海バンスキング」劇作家、斎藤憐さん死去

[ 2011年10月14日 06:00 ]

死去した斎藤憐さん

 「上海バンスキング」などの作品で知られる劇作家で、劇場「座・高円寺」館長の斎藤憐(さいとう・れん、本名安彦憐=あびこ・れん)さんが12日午前9時6分、食道腫瘍による肺炎のため東京都杉並区の自宅で死去した。70歳。平壌生まれ。葬儀・告別式は近親者のみで行う。

 1966年に俳優座養成所を卒業後、串田和美らと劇団「自由劇場」を結成。80年に「上海バンスキング」で岸田国士戯曲賞、97年には「カナリア」で菊田一夫演劇賞を受賞した。

 別役実さんや井上ひさしさんらと日本劇作家協会の設立に参加し、若手劇作家の育成に尽力。2009年に杉並区がオープンした「座・高円寺」の館長に就任し、公立劇場を軸とした地域振興に手腕を発揮した。

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