マイケルさん専属医が無罪主張…過失致死罪で初公判

[ 2011年9月29日 06:00 ]

ロサンゼルスで、公判に出廷したコンラッド・マーレー被告(中央)

 2009年の米歌手マイケル・ジャクソンさん{当時(50)}の急死をめぐり、過失致死罪に問われた専属医コンラッド・マーレー被告(58)の初公判が27日、ロサンゼルス郡地裁で開かれた。被告が不用意な投薬で死亡させたとする検察側に対し、弁護側は無罪を主張、真っ向から対立した。

 共同電によると、検察側は冒頭陳述で、被告は強力な麻酔薬プロポフォールを与えながら、慎重な経過観察を怠ったと主張。死亡直後のマイケルさんとみられる写真を示しながら、「(マイケルさんは)被告を信用したため命を落とした」と指摘した。

 また、死亡の1カ月半前、薬物の影響からか、ろれつが回らないマイケルさんが「観客に“凄い”と言われるショーにしなければ」と話す音声も再生。被告が携帯電話で録音したという。

 弁護側は、マイケルさんが以前から常用していたプロポフォールを、被告はやめさせようと努力していたと主張。マイケルさんが「眠らなければリハーサルができず、公演もできない」として麻酔薬を強く求めた上、被告が知らないうちに多量の鎮静剤などを服用して死亡したとしている。

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