MISIA 被災地の子供たちと映画主題歌を歌う

[ 2011年9月13日 06:00 ]

被災地の子どもたち40人と一緒にレコーディングに臨んだMISIA。笑顔で1人1人に歌唱指導した

 歌手のMISIA(33)が東日本大震災の被災地の子どもたち40人と映画の主題歌をレコーディングした。日本初の長編3DCGアニメ「フレンズ もののけ島のナキ」(12月17日公開)の主題歌で、不世出の名優チャールズ・チャプリンが作った名曲「Smile」のカバー。録音を終え、MISIAは「本当にスマイルになれる曲になった」と喜んでいる。

 レコーディングに参加したのは宮城県石巻市の石巻少年少女合唱隊、仙台市のNHK仙台少年少女合唱隊とゆずりの葉少年少女合唱隊の子供たち計40人。MISIAが7月上旬に仙台市内のスタジオへ足を運んで行われた。

 「フレンズ…」は日本のアンデルセンといわれた童話作家・故浜田広介さんが至上の友情を描いた「泣いた赤おに」が原案。メガホンを執った山崎貴監督(47)は主題歌をチャプリンの名作「モダン・タイムス」のラストで流れた「Smile」にすることを提案。国内屈指の歌唱力を誇るMISIAにカバーを依頼した。

 その際「子供のコーラスを入れたら」とのアイデアがあり、MISIAが「もし歌ってもらえるのなら被災地の子供たちに歌ってほしい。歌うことで笑顔を取り戻してほしい」と提案し、実現した。MISIAは大震災後すぐに緊急支援活動「hope for japan」というプロジェクトを立ち上げ、復興応援ソング「明日へ」を書き上げるなど精力的に支援活動をしてきた経緯がある。

 レコーディングでは当初「かなり緊張していた」(関係者)という子供たちだったが、自身も合唱団出身のMISIAが「スマイルで歌うと歌声もスマイルになるから笑顔で歌おうね」とやさしくアドバイス。子供らしい弾みのある和やかなコーラスになり、MISIAは「歌っていくうちにみんな笑顔になって本当にスマイルになれる曲になったのがうれしかった。このSmileは歌うことで自然と笑顔になる、そういう力もある曲なんだとあらためて感じました」と強調。MISIAは同曲をはじめ、マイケル・ジャクソンさんの「Heal the World」などの名曲を集めた初のカバーアルバムを12月14日に発売する。

 ≪3Dキャラ制作≫主題歌決定を記念し、同映画のCG監督の八木竜一氏がMISIAの3DCGキャラクターを制作した。映画に出てくるかわいらしいもののけたちと一緒に歌っているもので「髪形や衣装でMISIAさんらしさを表現しながら、歌唱力も含めたオーラのようなものを出すようにしました」と話している。

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