ジョー山中さん力尽く…肺がん闘病しながら震災支援も

[ 2011年8月8日 06:00 ]

2000年に6年ぶり新曲発表コンサートで熱唱する、ジョー山中さん

 映画「人間の証明」のテーマ曲やフラワー・トラベリン・バンド時代の「SATORI」などで知られる歌手のジョー山中(やまなか、本名山中明=やまなか・あきら)さんが7日午前6時56分、肺がんのため神奈川県横須賀市の病院で死去した。64歳。横浜市出身。昨年3月にがんを公表し闘病を続けていた。体調を見ながら東日本大震災の被災者支援に尽力していた。

 完全復帰を信じて闘病していた山中さんが力尽きた。関係者によると、先月20日に陥った心肺停止状態の危機を脱したあと、小康状態を保っていたが、7日早朝に容体が急変。医師団が懸命に心臓マッサージを続けたものの、眠るように息をひきとった。最期は聡子夫人(36)や子供たちがみとったという。

 山中さんは神奈川県内の自宅に無言の帰宅。昨年9月に鎌倉市内の自宅が全焼する災難に遭っており、ことし春に見つけたばかりの新居。この日は家族だけでひっそりと密葬が営まれた。

 病身にむち打って被災者支援に積極的に動いていた。ロック歌手の内田裕也(71)が呼びかけた募金活動にも参加し、4月16日には横浜市中華街で支援を訴えた。5月5日に東京・渋谷のクロコダイルで行ったライブが最後のステージとなったが、これもチャリティーの形をとった。

 7人兄弟で山中さんだけ父親がジャマイカ人のハーフ。母親は小学生時代に亡くなり、養護施設で育った。腕っ節の強い少年で金平(現協栄)ジムからスカウトされボクサーをしていた時代もある。68年に裕也に誘われてロックバンド「フラワー・トラベリン・バンド」にボーカルとして参加。米国、カナダなど海外でも活躍した。

 73年の解散後にソロに転じ、映画「人間の証明」に出演。デザイナーの隠し子のハーフ役を熱演するとともに、テーマ曲が50万枚を超える大ヒットを記録。3オクターブの高音で知られ、近年は多くのレゲエ作品を発表していた。

 ◇ジョー山中さん葬儀日程

 【前夜式】11日(木)午後6時
 【葬儀・告別式】12日(金)午前11時
 【場所】キリスト品川教会 グローリア・チャペル=東京都品川区北品川4の7の40=(電)03(3443)1721
 【喪主】妻山中聡子(やまなか・さとこ)さん、長男山中ひかり氏

 ◆ジョー山中(ジョーやまなか、本名山中明=やまなか・あきら)1946年(昭21)9月2日、神奈川県横浜市生まれ。中学卒業後に3年間ボクシングに打ち込んだあと、64年に安岡力也主演の「自動車泥棒」で映画デビュー。68年にフラワー・トラベリン・バンドを結成し、海外に進出したが、5年後に解散。08年の再始動が話題を呼んだ。77年映画「人間の証明」に出演しテーマ曲が大ヒット。79年「戦国自衛隊」などの音楽も担当。海外でのボランティア活動も積極的に展開。私生活では3度の結婚で4男1女がいる。

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