満員ファンが大拍手 9カ月ぶり海老蔵に“待ってました!”

[ 2011年7月2日 17:51 ]

市川海老蔵の復帰公演に集まった観客たち

 昨年11月に飲食店でのトラブルで重傷を負い、謹慎していた歌舞伎俳優市川海老蔵(33)が2日、東京・新橋演舞場の「七月大歌舞伎」昼の部の「勧進帳」に出演。昨年9月の京都・南座以来、約9カ月ぶりに舞台復帰を果たした。

 「勧進帳」の冒頭、富樫役の海老蔵が長ばかま姿で登場すると、満員の客席から一斉に拍手が湧き起こり、「待ってました」「成田屋」と声が飛び交った。弁慶を演じるのは、父市川団十郎。関の通行をめぐる2人の攻防はスリリングで、海老蔵は朗々と響く声、気品ある振る舞いで魅了した。

 海老蔵は、このほか夜の部の「春興鏡獅子」「江戸の夕映」など計4演目に出演。

 チケットの売れ行きは好調で、26日の千秋楽まで昼の部は満席という。東京で海老蔵が出演する公演は必ず見るという東京都渋谷区の無職藤井厚子さん(61)は「復帰はうれしい。しぐさの潔さに変わりはなかった」と久々の海老蔵の舞台に満足そうだった。

 海老蔵は昨年11月下旬、知人の元暴走族リーダーらとの酒席でトラブルとなり、知人の後輩の男から顔などに暴行を受けた。松竹は海老蔵を謹慎させ、年末恒例の京都・南座の「吉例顔見世興行」などを休演した。

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2011年7月2日のニュース