ガガ提訴される!リストバンド収益を一部着服?

[ 2011年6月29日 06:00 ]

 来日中の米人気女性歌手レディー・ガガ(25)が東日本大震災の被災者支援のためとして販売したリストバンドをめぐり、訴えられた。ガガや関係者が収益の一部を着服したとして、米国の弁護士グループが返金と損害賠償を求める集団訴訟を起こしたもの。ガガはこれまでポケットマネーと合わせて計300万ドル(約2億4000万円)を被災地へ寄付している。

 ガガは震災直後からホームページで「日本の為に祈りを。」と書かれたリストバンドを1本5ドル(約400円)で販売。収益をすべて被災者支援に充てるとし、21日に来日した際も自身の腕にこのバンドを着けていた。

 ロイター通信などによると、訴訟は24日にミシガン州の連邦地裁に起こされた。原告側はガガが「収益は全額寄付」とうたっていたにもかかわらず、経費を水増しするなどの方法で一部を着服したと主張。リストバンドは送料などとして3ドル99セント(約319円)、税金として60セント(約48円)が上乗せされており、ガガ側に説明を求めている。着服したとする額や賠償額は明らかにしていない。

 このグループはこれまでに消費者保護などの分野で活動実績があり、実際にバンドを購入した人が参加できる集団訴訟にしたい考え。弁護士は「われわれはレディー・ガガの活動を称賛しているが、すべての収益が被災者に送られるという呼びかけが真実であるか知る権利がある」とし、訴訟の目的は収益の全額を被災者に届けることにあると述べている。

 ガガの所属するユニバーサルミュージックは「現段階でコメントはありません。事実確認をしている最中であり、今後何らかの対応をすることになるでしょう」としている。

 ガガはリストバンドによる支援で約1億2000万円、ポケットマネーと合わせて計約2億4000万円を寄付しており、世界のトップスターの中でも早くから支援活動をしてきた。原発事故の影響で海外アーティストの来日公演中止が続いた中、日本でライブやテレビ出演を精力的に行っている。ユニークなパフォーマンスでニッポンを元気にしてくれているだけに、身の潔白を早く示してくれることをファンは期待している。

続きを表示

2011年6月29日のニュース