猫ひろし五輪へ前進!カンボジアから推薦書

[ 2011年6月22日 06:00 ]

プノンペン国際ハーフマラソンで2位に入賞した猫ひろし

 カンボジアで18日に行われた国際ハーフマラソン大会で2位になったタレントの猫ひろし(33)が21日、帰国し、都内で記者会見した。2012年のロンドン五輪出場を目指して、カンボジア代表として同国の国籍取得を申請中。カンボジアオリンピック委員会(NOCC)から「五輪代表推薦書」を送られたことを明かし、一歩前進したようだ。

 トレードマークの赤いTシャツ姿。同席したNOCCのチョモラン理事長から「カンボジアの人もこんなにちっちゃいのに、なんでこんなに速いのかと驚いています。これからもスピードはもっと速くなる」と太鼓判を押され、思わずニャ~!!。自信満々の表情で「カンボジア初の日系オリンピック選手になります!」とギャグなしで応じた。

 首都プノンペンで行われた「国際ハーフマラソン」では1時間16分54秒で2位。昨年12月のアンコールワット国際ハーフマラソンでも3位に入り、同国での知名度は上昇一途。カンボジアの言語で「猫」は「チュマール」のため、「チュマールひろしになります」とやる気満々だ。

 カンボジア国籍取得には(1)同国内に7年以上滞在している(2)同国の産業に一定額の投資(3)同国への高額寄付――などの条件がある。ただ、国内の発展に協力した人に対しては政府の判断で特例も認められており、NOCCの推薦は好材料となりそうだ。

 今年2月の東京マラソンでは2時間37分43秒で完走。フルマラソンの自己ベストを12分短縮した。「これでカンボジア代表に近づいた」などと語っていただけに、目下のライバルは北京五輪にも出場したカンボジアのヘム・ブンティン選手(26)。こちらの持ち時計は2時間26分台と猫よりも11分ほど速い。関係者によると、国籍取得がかなえば、11月の東南アジア大会(インドネシア)で参加標準記録の2時間15分を切るか、カンボジア人の中で1位になるなどの条件をクリアすればロンドン五輪への切符を手にする。

 「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代(32)も女子ボクシングでのロンドン五輪出場を目指しており、注目されている。

 ≪フィギュア代表 井上は米国、川口はロシア代表に≫海外で国籍を取得して五輪に出場したケースは多い。日本国籍を持っていたフィギュアスケートの井上怜奈(34)は米国、川口悠子(29)はロシアの国籍を取得して、それぞれ出場。逆に中国籍だったソフトボールの宇津木麗華(48)、卓球の小山ちれ(46)は日本国籍を取得して五輪出場を果たした。

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2011年6月22日のニュース