劇団四季が被災地で公演 今夏、子どもら無料招待

[ 2011年5月29日 19:02 ]

 劇団四季は29日、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島各県の計11自治体の小中学校で、7月下旬から8月にかけて同劇団のオリジナルミュージカル「ユタと不思議な仲間たち」を被災者向けに上演する、と発表した。

 同劇団によると、岩手県の4自治体、宮城県の5自治体、福島県の2自治体で計約20公演を予定。会場は原則として各地の小中学校の体育館から選ぶ。観客には、地元の教育委員会を通じて地域の子どもを中心に1公演あたり300~800人ほどを無料招待する。

 現時点で上演が決定しているのは岩手県釜石市の釜石中学校、宮城県南三陸町の歌津中学校、福島県南相馬市の鹿島中学校。今後、公演数が増減する可能性もある。

 「ユタと不思議な仲間たち」は、東北の自然を背景に、いじめに苦しむ少年と座敷わらしとの心の交流を描く作品で、東京で上演中。被災地では設備の関係で、演出や舞台効果などの一部変更を検討しているという。

 劇団四季は「私たちは舞台の感動を届けるのが役目。こういう形であれば被災した方々のお役に立てると考えた」としている。

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2011年5月29日のニュース