山川豊、氷川きよしら全10組、夜桜演歌まつりで共演

[ 2011年4月12日 20:39 ]

 今年で12回目を数える「長良グループ 夜桜演歌まつり」が12日昼夜2回、東京・練馬区の練馬文化センターで開かれた。

 演歌界の活性化を図ることを目的に業界大手の「長良グループ」 が主催している毎年恒例の演歌まつりで、今年は、山川豊(52) をはじめ、田川寿美(35)、水森かおり(37)、氷川きよし(33)、森川つくし(21)、藤野とし恵(64)、椎名佐千子(28)、それにスペシャルゲストとして山本リンダ(60)、三船和子(63)、ビリケン=ビリー(30)、オクダケン(32)=の全10組が出演。

 約1500席の会場は、昼夜とも満席の中、山川が「この『夜桜演歌まつり』は北区から始まって今年で12回目を迎えます。去年の会場は江戸川区で、桜は散っていましたが、今年は満開ですので、パァーっと明るく元気よく皆さん方に歌をお届けしたいと思います。 最後までごゆっくりとお楽しみください」、氷川は「今日は皆さんに元気になっていただけるように、僕自身が元気になって、力いっぱい、明るく歌わせていただきます」とあいさつ。

 山川、田川、水森、氷川、森川の5人で東日本大震災の復興への祈りを込めて「ふるさと」を歌って幕を開け、山川は「我が娘へ」、田川は「冬の日本海」、水森は「庄内平野 風の中」、氷川は「あの娘と野菊と渡し舟」、森川は「神無月の頃に」、藤野は「惚れて振られてまた惚れて」、椎名は「女の華祭り」、山本は「愛に生きて」、三船は「春告げ鳥」、ビリケンは「あるいてゆこう」、それにファイナル曲「夜桜」(「夜桜演歌まつり」のテーマ曲)など全21曲を熱唱した。

 毎年、公演終了後には出演者全員が集まって鏡割りを行っていたが、3月11日に発生した東日本大震災のことを考慮して中止。代わりに出演者全員が、被災地の人たちに少しでもお役に立ちたいと願い、公演終了後、ロビーで全員が募金箱を持って立ち、入場者たちに募金を呼びかけた。

 山川は「皆さん、お一人おひとりの温かいお気持ちに感謝しています。これからも歌を通じて大きな輪を広げていきたい」、氷川は「いま自分に何ができるのかなと悩みましたが、テレビやラジオ、コンサートを通して前向きになっていただけるよう元気と希望と明るさを歌でお届けできれば…」、田川は「私も微力ながら先輩方と一緒に東北の復興のお力になれたらと思います」、水森は「『松島紀行』で宮城の皆さんには大変お世話になりましたので、とても心配で、心がすごく痛いのですが、これからはその分、皆さんにたくさんの恩返しがしたい」と話していた。

 今回集まった募金と同公演の収益金全額を日本赤十字社を通して寄付。

 毎年、桜の季節に合わせて、東京23区を23年かけて回り、日本の国花「桜」を演歌に見立てて「夜桜演歌まつり」と銘打ち、北区を皮切りに、台東区、新宿区、千代田区、江東区、渋谷区、中野区、港区、文京区、品川区、江戸川区と回り、今回が12カ所目。

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2011年4月12日のニュース