三大テノール・ドミンゴ 日本語で祈りの「ふるさと」

[ 2011年4月11日 06:00 ]

NHKホールで公演を行ったプラシド・ドミンゴ

 世界三大テノールの1人、プラシド・ドミンゴ(70)が10日、東京・渋谷のNHKホールで来日公演を行った。震災復興を祈り、アンコールのラストで「ふるさと」を日本語で歌唱。客席に「一緒に歌って」と手で合図すると、3600人の聴衆が合唱した。

 終演後、ドミンゴは「人類はみんな兄弟だと思う。いつの日か必ず強い気持ちでいられる日が来ます」と被災者に向けメッセージを送った。

 東京・上野の東京文化会館では、世界的指揮者のズビン・メータ氏がNHK交響楽団とベートーベンの第9交響曲を演奏するチャリティー公演を開催。開演に先立ち、全員で黙とうをささげ、バッハのG線上のアリアを献奏して犠牲者の冥福を祈った。メータ氏は「上野の山は桜が満開だが、被災者の皆さんが来年の春には、良い状態で桜を見られるように心から願っています」と語った。

続きを表示

2011年4月11日のニュース