和田勉さん最期まで執筆…遺作発表の可能性も

[ 2011年3月11日 06:00 ]

「和田勉さんお別れ会」の開会前に会見した妻のワダエミ。勉さん愛用のディレクターズチェアの前で愛用のキャップを手にする

 元NHKディレクターで、1月に食道上皮がんのため死去した和田勉さん(享年80)のお別れ会が10日、都内で行われた。女優の八千草薫(80)、いしだあゆみ(62)、風吹ジュン(58)ら約200人が参列した。

 妻で衣装デザイナーのワダエミさん(73)は、手術や延命措置を拒否してケアハウスで生活した夫について「病院が嫌いで管理されるのがいやだったから」と明かした。亡くなる3日前に「すき焼きが食いたい」と言いだし、外食の後に郵便局で買ったはがきで家族に年賀状を送った。名前の「勉」が「変」に濁点が付き「気に入っていたようで、お墓にはその名前を刻んであげたい」と涙ぐんだ。最期まで脚本を執筆していたといい、遺作として発表される可能性を示唆した。

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2011年3月11日のニュース