ライダー映画にキカイダーら70年代特撮ヒーロー参戦

[ 2011年2月26日 06:00 ]

映画「オーズ・電王・仮面ライダー レッツゴー仮面ライダー」に登場するオールライダー。前列中央が仮面ライダーオーズ

 4月1日公開の映画「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」(監督金田治)に、「人造人間キカイダー」など70年代に放送されて人気を集めた特撮ヒーロー4体が“参戦”する。いずれも石ノ森章太郎さんが原作のヒーローたちで、仮面ライダーとは初共演。キカイダーが実写作品に登場するのは38年ぶりとなる。

 この映画は、東映創立60周年と仮面ライダー生誕40周年を記念した“お祭り作品”。ここに、「キカイダー」(72年)、「キカイダー01」(73~74年)、「イナズマン」(73~74年)、「怪傑ズバット」(77年)の4ヒーローも登場する。00年以降、アニメやテレビゲームでの“復活”はあったが、実写作品への復帰はズバットでも34年ぶり。

 東映の白倉伸一郎プロデューサーは、当時の子供たちが親になった40年を一区切りと考えており「人それぞれ、ヒーローは異なると思いますが、映画では当時憧れたヒーローに必ず再会できます」と断言。平成ライダーシリーズの最新作「仮面ライダーオーズ/OOO」のオーズなど総勢28体のライダーと共に戦う。ヒーロー映画史上類を見ない大作となりそうだ。

 71年放送開始の仮面ライダーの成功を受けて誕生したこれらのヒーローは、同じ石ノ森さん原作でありながら一線を画してきた。

 キカイダーは青と赤の左右非対称のボディーが特徴。頭部の半分が透けており機械の部分が丸見えだったことから「気持ち悪い」などの批判を受けた一方、善悪の間で苦悩する人造人間の物語は後生に影響を与えた。40~50%の視聴率を誇った人気番組「8時だョ!全員集合」の裏番組だったものの、最盛期には15%以上の視聴率を記録した。キザな私立探偵が変身するズバットは、「仮面ライダーV3」の宮内洋(63)が演じた。しかしいずれの作品も仮面ライダーとの共演はこれまでなかった。

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