「D―BOYS」シェイクスピア劇で女役も挑戦

[ 2011年1月15日 06:00 ]

シェイクスピアの喜劇「ヴェニスの商人」に挑戦するD?BOYSの(前列左から)鈴木裕樹、和田正人、加治将樹。(後列左から)柳浩太郎、酒井敏也、碓井将大。後列中央はシャイロック役の酒井敏也

 若手俳優集団「D―BOYS」がシェイクスピアの傑作喜劇に挑戦する。5年目を迎える舞台公演「D―BOYS STAGE」の春公演で「ヴェニスの商人」(4月29日~5月8日、池袋・サンシャイン劇場)を上演。出演は男性俳優だけ。碓井将大(19)、柳浩太郎(25)らが女性役を演じ、新たな個性を発揮する。

 07年から毎年恒例で「D―BOYS STAGE」を実施してきたイケメン集団。最近は映画、ドラマなど個々で活躍することが増えたメンバーたちの成長を披露する場となり、昨年は春、夏、秋に異なった3作品を上演。チケットは即日完売した。

 シェークスピアの名作「ヴェニスの商人」は、16世紀末のイタリア・ベネチアが舞台。親友のため、悪名高い高利貸しから金を借りた貿易商のアントーニオに災難が降りかかる。

 メンバー最年長の和田正人(31)がアントーニオを演じ、加治将樹(22)と鈴木裕樹(27)が親友のバサーニオ、ロレンゾーをそれぞれ演じる。

 注目はバサーニオとロレンゾーの恋人となるポーシャ役とジェシカ役に碓井と柳を抜てき。07年に天王洲・銀河劇場で上演された「ヴェニスの商人」では、ポーシャを寺島しのぶ(38)、ジェシカを京野ことみ(32)が演じた。碓井は08年に「炎神戦隊ゴーオンジャー」のゴーオングリーンを演じ、子供たちのヒーローとしてブレーク。柳はミュージカル「テニスの王子様」の天才テニス少年、越前リョーマ役で爆発的人気を獲得した。

 制作側は「男性が女性役の芝居をしていたシェークスピアの時代を踏まえてオールメールという手法を選んだ。D―BOYSにとっても初めてのトライであり、新たな魅力を見せることができる」と期待する。

 碓井と柳は早速、衣装合わせで劇中の衣装、メークに挑戦。あまりのはまり具合にスタッフから感嘆の声が漏れたといい、碓井は「より高いハードルの舞台へと挑んでいけることにとてもワクワクしています」。柳は「楽しみな気持ちと不安な気持ちがありますが、シェークスピアの作品を演じることを楽しみ、大切に演じていきたい」と話している。

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2011年1月15日のニュース