「森繁通り」誕生!「父はニヤッとしていると思う」

[ 2010年11月14日 06:00 ]

森繁久彌さんの自宅跡と千歳船橋駅を結ぶ森繁通りに設置された標識

 国民栄誉賞を受賞し、10日に一周忌を迎えた俳優の森繁久彌さん(享年96)の自宅跡と最寄り駅の小田急線千歳船橋駅を結ぶ東京都世田谷区の区道が「森繁通り」と名付けられ、13日、同駅前で命名式が行われた。森繁さんが半世紀近く暮らした街で、次男の建(たつる)さん(67)は「父は今ごろ天国でニヤッとしていると思います」と話した。

 森繁通りは同駅北口から商店街を抜け、森繁さんの自宅跡まで続く約660メートルの区間。この日、6カ所に設置された標識がお披露目された。式典には地元住民ら360人が参加。建さんは「国民栄誉賞をいただいた時とは異次元の感動。照れ屋な父は天国で頭を下げながらニヤッとしていると思います」とあいさつした。
 森繁さんがこの地に引っ越したのは48年。千歳通り沿いに住み、53年に雑木林だった船橋に600坪の土地を購入。自宅を構え、亡くなるまで住み続けた。現在はマンションに建て替えられ、建さん夫妻が暮らしている。
 通りにある寿司店「寿司清」の店主、三日月清一さん(53)は「正式な名称になってよかった。先代も喜んでいると思います」と感慨深げだ。
 先代の父、清さんはよく森繁邸の宴会に招かれ、寿司を握った。当時、通りに名前がなく「店の場所を伝えるのが不便」と、清さんが森繁さんに許可を取り「森繁通り」と呼んだのが始まり。以降、地元では40年以上、こう呼ばれてきたが、6月に区が建さんに「通称名として定めたい」と打診。8月に承認され、一周忌を待って正式な名称となった。今後は地図にも記載される。
 58年、台風で近くの川がはんらんした際、ボートで小学生を帰宅させるなど、地元を愛した森繁さん。足しげく通ったそば店「長寿庵」の店主、近藤秋三さん(76)は「サイドカー付きのハーレー(ダビッドソン)で来た時は驚きました」と振り返った。
 森繁さんが晩年通った「HORIGUCHI COFFEE」はこの日からコーヒー豆「森繁通りブレンド」を販売。寿司清では14日から太巻き「ひさや巻き」を売りだすといい、街全体が活性化している。

 ◆主な有名人通り
 ▼サザン通り(神奈川県茅ケ崎市) サザンオールスターズが同市出身のため。JR茅ケ崎駅南口の西側から国道134号を結ぶ。
 ▼雄三通り(同市) JR茅ケ崎駅南口から加山雄三の実家(父上原謙さんの邸宅)跡を経て、国道134号へつながる。かつては「上原謙通り」と呼ばれた。
 ▼ひばり街道(福島県いわき市) 「みだれ髪」の舞台となった塩屋埼の灯台下から薄磯海岸沿いの420メートルの区間。
 ▼サザエさん通り(東京・世田谷区桜新町) 作者の長谷川町子さんが長年住んだため。東急田園都市線の桜新町駅から国道246号へつながる。

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