五代目一周忌…六代目円楽、芸協に“合流”申し入れ

[ 2010年10月29日 06:00 ]

 昨年10月29日に死去した落語家の五代目三遊亭円楽さん(享年76)の一周忌法要が28日、東京都足立区の易行院本堂で営まれ、六代目三遊亭円楽(60)ら「五代目三遊亭円楽一門会」、落語芸術協会会長の桂歌丸(74)ら約70人が参列した。

 命日の29日に六代目円楽プロデュースの「博多・天神落語まつり」が初日を迎えるため、1日早い法要となった。六代目は「師匠が好きだった演目をやって偲(しの)ぼうかと思います」と話し涙を流した。
 1978年に五代目の師匠にあたる三遊亭円生が落語協会から脱退してから、一門は東京・上野の鈴本演芸場など定席の寄席に出演できない状態が続いていた。しかし日本テレビ「笑点」の仲間の歌丸らが協力し、今年3月の六代目襲名披露興行で32年ぶりの定席出演が実現。六代目は歌丸に「友好団体でも吸収合併でもいい。定期的に定席に出るために落語芸術協会に交ぜていただきたい」と申し入れ。「これが師匠が残していった宿題」と話す六代目に、歌丸は前向きに検討する意向を示した。

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2010年10月29日のニュース